Red Hatが開発を進める新言語「Ceylon」、初の正式IDEをリリース

 Ceylon開発者らが1月10日、Ceylon言語向けのIDEを発表した。先に公開されているCeylon M1「Newton」と互換があるEclipseプラグインとなる。CeylonはRed Hatの開発者らが開発を進める新言語。

 Ceylonは米Red HatのGavin King氏が2011年4月に開始したプロジェクト。King氏は「Javaの限界」を示し、「Javaに影響を受けた新しい言語」の開発を目標に掲げていた。Ceylonで実装されたプログラムはJava仮想マシン上で動き、静的型付けや読みやすさなどの特徴を目指す。プロジェクトは2011年末にCeylon M1を公開しており、バージョン1.0まで合計5回のマイルストーンをリリースする予定になっている。

 Ceylon IDEはフル機能を備えるCeylon開発環境で、スタンドアロンの開発ツールとして利用できる。シンタックスハイライト、エラーレポート、リファクタリング、デバッグ、クイックフィックス、ウィザード、オートコンプリート、ドキュメントのホバー表示などの基本機能に加え、Ceylonのモジュール、モジュールレポジトリアーキテクチャと深く統合し、クロスプロジェクトの依存性とナビゲーションもサポートする。

 IDEはプロジェクトのWebサイトより入手できる。利用にはEclipse 3.7が必要。CeylonのコードはGitHubで公開されている。

Project Ceylon
http://ceylon-lang.org/