Webフレームワーク「Bootstrap」、最新版となるバージョン2.2がリリース
10月29日、Webフレームワーク「Bootstrap」の最新版「Bootstrap 2.2」がリリースされた。サンプルテンプレートが追加され、バグも多数修正されている。
BootstrapはオープンソースのWebフレームワークで、CSSおよびJavaScriptから構成されている。HTML中でこれらをロードすることで、グリッドレイアウトシステムやレスポンシブレイアウトといった機能やダイアログ、ボタンなどのUIコンポーネントなどが利用できるようになる。JavaScriptフレームワークにはjQueryが採用されており、CSS生成にはCSS生成ツール「LESS」が利用されている。
Bootstrapは米Twitter社内でスタートしたプロジェクトで、2011年に初めて公開された。プロジェクトのメイン開発者は9月末にTwitterを退社しており、将来的にはTwitterから分離させ、独立したオープンソースプロジェクトにする計画を明かしている。
バージョン2.2は8月に公開された2.1以来のメジャーアップデートとなる。バージョン1.2.1として開発が進められていたが、時期とスコープを考えて2.2としてリリースすることにしたという。
Bootstrap 2.2では小規模なプロジェクトに向けた軽量テンプレート「Narrow marketing」やサインインフォームの「Sign in」、カルーセル(画像を横に並べてスライド表示する機構)を利用したサイトを構築できる「Carousel jumbotron」など4種類のサンプルテンプレートが追加された。
また、アイコンや見出し、本文などを含むコンテンツをツリー状に表示する「Media object」というコンポーネントも追加された。ベースとするフォントファミリやフォントサイズ、行の高さ、リンクの色を属性で指定する機構も追加されている。
コンポーネント管理ツール「Bower」経由でのインストールにも対応したほか、ドロップダウンサブメニューの改善やツールチップおよびポップオーバーでのz-index問題をはじめ多数のバグ修正も行われている。
Bootstrap 2.2はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。ライセンスはApache License 2。
Bootstrap
http://twitter.github.com/bootstrap/