SUSE、OpenStackベースのプライベートクラウドソリューション「SUSE Cloud」をリリース

 米Attachmate傘下のSUSEは8月29日(米国時間)、プライベートクラウドソリューション「SUSE Cloud」をリリースした。SUSEが開発に参加しているオープンソースのクラウド基盤「OpenStack」をベースとした初のディストリビューションとなる。

 SUSE Cloudは企業向けのプライベートクラウドソリューション。OpenStackをベースとし、Infractracture as a Service(IaaS)型のクラウド環境を構築できる。OpenStackは米Rackspace Hostingや米航空宇宙局(NASA)が開始したオープンソースのクラウド基盤ソフトウェア。現在、約180社・3380人の開発者が参加しており、SUSEも参加企業の1社となっている。

 SUSE Cloudでは4月にリリースされた「OpenStack Essex」を採用、柔軟性や自動化などを特徴とする。デプロイツール「Crowbar」も搭載しており、これによってインストールや設定の手間を大幅に削減できるという。サポートする仮想化技術はXenおよびKVM。

 SUSE Cloudを利用することでIaaSプライベートクラウドを迅速に実装、管理できるほか、ワークロード標準化、セルフサービス、自動化などの機能を利用して時間のかかるプロセスを簡略化し、業務とITの連携を強化できるとしている。また、ソフトウェアアプライアンス構築の「SUSE Studio」や管理ツール「SUSE Manager」などの製品と併用してクラウドベースアプリケーションの構築や管理を行うことで、パブリックとプライベートの両方を組み合わせたハイブリッドクラウドへの準備も行えるという。

SUSE
http://www.suse.com/

SUSE Cloud
https://www.suse.com/products/suse-cloud/