SLESとRHELを管理できる「SUSE Manager 1.7」リリース

 米The Attachmate Group傘下のSUSEは9月19日(米国時間)、Linux環境向け統合システム管理ソリューション「SUSE Manager 1.7」をリリースした。セキュリティの強化、PostgreSQLサポートなどが特徴となる。

 SUSE Managerは米Red Hatが開発するLinuxシステム管理のためのオープンソースプロジェクト「Spacewalk」をベースとし、「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」と「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」の両方を管理できるようにしたシステム管理ソリューション。仮想環境やクラウドも一元的に管理でき、管理にまつわる作業やコストを削減できるとしている。

 SUSE Manager 1.7では、新たにPostgreSQLデータベースサポートが加わった。今まではOracle 10g/11gのみがサポートされていたが、新しい選択肢が加わったことになる。また、SUSE Service Packのアップデートが再インストールなしで可能となり、アプリケーションイメージ構築の「SUSE Studio」連携も強化した。IP v6アドレスにも対応する。

 セキュリティと規制遵守を強化し、米国立標準技術研究所(NIST)が定める情報セキュリティ設定標準「SCAP」のオープンな実装OpenSCAPにも対応、SCAP方式でのレポート生成が可能となった。SCAPはパッチ適用、セキュリティ設定などのフレームワークを目指すもので、米国を中心に政府機関や企業での利用が始まっている。このほか、セキュリティ問題のモニタリングも強化したという。

 SUSE Managerはプロプライエタリ製品で有償となる。無料の評価版(x86_64アーキテクチャのみに対応)は同社のWebサイトよりダウンロードできる。

SUSE(米The Attachmate Group傘下)
http://www.suse.com/

SUSE Manager
https://www.suse.com/products/suse-manager/