米Novell、SLES 11ベースのエンタープライズ向けサーバー環境「Open Enterprise Server 11」を発表
米Attachmate傘下の米Novellは12月13日(米国時間)、ワークグループサーバーの最新版「Novell Open Enterprise Server 11」を発表した。「SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1」をベースとしたサーバー向けディストリビューションで、「NetWare」からの移行を促進する。
Open Enterprise Server(OES)は、NovellのネットワークOSであるNetWareの後継と位置付けられているプリント/ファイルサーバー向けLinux環境。SUSE Linux Enterprise Server(SLES)をベースとした商用製品となる。Novellが今年春にAttachmateに買収されて以来、初めてのメジャーリリースとなる。
OES 11はOES 2の後継となるが、SLESのバージョン番号にあわせて「バージョン11」となった。Mac OSが利用するファイル共有プロトコル「AFP(Apple Filing Protocol)」にもネイティブ対応し、WindowsやMac OS X、Linuxが混在する環境をサポートする。仮想化関連ではXenのサポートが無償で付くほか、VMwareの認定サポートもある。
ポリシーベースの管理により、非構造化データの増加や規制遵守に対応するDynamic Storageを用意した。Microsoft Active Directoryもサポート、Active Directoryベースのアプリケーションを認証できる。
サーバーの一元管理により、パッチやアップグレードの管理を簡素化し、最新機能を容易に導入できるという。Novellが開発中の最新のバックアップ・ファイル共有技術「Novell Filr」にも対応、顧客は2012年にプレビュー版がリリースされると早期アクセスプログラムを利用できるという。
開発側では、クラウドベースのソフトウェアアプライアンス構築ツール「SUSE Studio」に対応した。
米Novell(Attachmate傘下)
http://www.novell.com/