JavaScriptを独自拡張したWebアプリケーションフレームワーク「Opa」、初の正式版をリリース
Webアプリケーションフレームワーク「Opa」の開発チームは6月21日、初の正式版となる「Opa 1.0」をリリースした。JavaScriptを拡張した独自言語を利用するフレームワークで、コードはJavaScriptに変換して実行できる。フロントエンドおよびバックエンドの両方を実装できるほか、データベースプログラミングにも利用できるという。
Opaは仏MLStateが進めているオープンソースプロジェクト。JavaScriptをベースに、静的型付けやHTMLやCSSの操作、データベースアクセスといった機能拡張を加えた独自プログラミング言語を利用するのが特徴となる。OpaのコードはSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)に対し堅牢で、セキュリティ的に強固かつ拡張性の高いWebアプリケーションを実装できるという。
サーバーサイドで利用する場合、従来は独自のバックエンド環境を利用するようになっていたが、Opra 1.0ではNode.jsと組み合わせて利用することも可能となった。MongoDBやOpa独自のデータベースエンジンと組み合わせたデータベースプログラミングも可能という。
OpaではHTMLコードをOpaコード中に簡単に記述できる仕組みがあり、またWebブラウザ向けのJavaScriptコードを自動生成する機能も搭載されている。これにより、コードの管理が容易となり保守性も向上する。さらに強い静的型付けとタイプインターフェイスにより、自動テストを大幅に省略できるという。
OpaはLinux、Mac OS X、Windowsに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはAGPLv3。