Javaの代替を目指す新プログラミング言語「Kotlin」、M2候補が公開。Androidもサポートへ
Java仮想マシンで動くプログラミング言語を開発するProject Kotlinは6月4日、「Kotlin M2 Candiate(マイルストール2候補版)」をリリースした。Kotlinは静的型付け機構を持つオブジェクト指向言語で、Javaに似た文法、Javaとの完全互換などを特徴とする。KotlinコードはJava仮想マシン(Java Virtual Machine、JVM)バイトコードおよびJavaScriptコードにコンパイルして実行できる。
Kotlinは、Java開発環境「IntelliJ IDEA」などを開発するチェコJetBrainsで生まれたプロジェクト。JetBrainsは2011年7月にKotlinを発表、2012年2月にApache Lincese 2でオープンソースとして公開している。
Kotlin M2候補版では多くのバグ修正や言語機能の改良、IDEでのJavaScriptサポート、Androidサポートなどが行われている。言語機能関連の変更点としては「private」や「private」、「public」、「internal」といったアクセス指定子のサポートなどが挙げられている。また、IDEのJavaScriptサポートも強化され、JavaScriptコードにコンパイルしたのちにWebブラウザ上でその動作を確認する、という動作がより簡単にできるようになったという。
そのほか、Androidサポートも特徴となる。別途Android SDKが必要だが、kotlinを用いてAndroidアプリケーションを開発できるという。プロジェクトではAndroidの標準サンプルコードの移植を進めているという。
Kotlin Project
http://confluence.jetbrains.net/display/Kotlin/Welcome
チェコJetBrains
http://www.jetbrains.com/