Typesafe、Scale向けのEclipseプラグイン「Scala IDE for Eclipse 2.0」をリリース

 Scala関連技術を提供する米Typesafeは12月22日(米国時間)、Scala言語向けのEclipseプラグイン「Scala IDE for Eclipse 2.0」を発表した。Scala 2.8向けと同2.9.1向けがあり、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 Scala IDE for Eclipseは、Scala開発者向けのEclipseプラグイン。ScalaとJavaが混在したプロジェクトでの依存性追跡をサポートし、両言語間での相互参照が可能。プロジェクトはTypesafeの支援を受けており、ライセンスはBSDスタイルのScala Licenseを採用する。TypesafeはScalaの設計者であるMartin Odersky氏が創業した企業で、Scalaの開発を主導するほか、Scalaを持ちいたソフトウェアスタックを提供している。

 Scala IDE for Eclipse 2.0では、信頼性、性能、レスポンス性などを強化した。たとえばエラーレポートでは入力と同時にエラーを報告するよう改善されたという。開発者はビルド前にエラーが分かるため、作業時間を短縮できる。また、依存性追跡機能のあるプロジェクトビルダも導入され、変更したファイルに依存するファイルのみを再ビルドでき、作業を効率化できるという。

 使い勝手も改善され、コード補完、定義ハイパーリンク、識別子上にマウスポインタを合わせることでエラーを確認できる機能などが加わった。Mavenプロジェクトとの連携やデバッギングをはじめ、バグも多数修正されている。

 現時点では、Scala 2.8向けと同2.9.1向けは同時にインストールできない。開発チームではまた、Scala 2.8のサポートは本バージョンが最後になる点を注意している。

 プロジェクトではNightlyビルドで開発中のScala 2.10に対応するなどの作業も行っている。2.0公開にあわせて、プロジェクトのWebサイトも一新している。

米Typesafe
http://typesafe.com/

Scala IDE for Eclipse
http://scala-ide.org/