Scala創始者がScala専業ベンダー、Typesafeを立ち上げ

 Scala言語の創始者Martin Odersky氏は5月12日、Scalaを専門とするオープンソース企業「Typesafe」を共同で立ち上げたことを発表した。Scalaとミドルウェアの「Akka」を組み合わせたスタック「Typesafe Stack」を提供する。

 ScalaはOdersky氏がスイスのスイス連邦工科大学(EPFL)で開発したプログラミング言語。Java仮想マシンで動き、オブジェクト指向言語と関数言語の両方の特徴を持つ。Twitter、Facebook、Foursquareなどが利用している。

 Akkaはイベント主導のミドルウェア。Java仮想マシン上で、並行、分散、フォールトトレラントなシステムを構築できるという。Scalaで構築されており、ScalaとJava APIを持つ。

 Odersky氏は、Akkaを開発したJonas Boner氏と共同でTypesafeを設立、Odersky氏はCEOにBoner氏はCTOに就任する。Javaの父として知られるJames Gosling氏も、アドバイザーに名を連ねている。

 TypesafeはScalaとAkkaの開発を主導し、最新のScalaとAkkaの安定版を含むスタックを提供する。スタックは包括的な開発・実装環境として、ScalaとAkkaのほか、Scala IDE for Eclipse、ビルドツールなどを含む。Typesafe Stackは完全にオープンソースで、Typesafeが有料サポート(サブスクリプション)を提供する。Mac OS X、Linux、Windowsに対応、Java 1.6以上が必要。

 Typesafe 1.0はすでに公開されており、同社のWebサイトよりダウンロードできる。

米Typesafe
http://typesafe.com/

ダウンロード
http://typesafe.com/stack/download