バグ修正や小規模な改良が加えられた「Scala 2.9.2」が公開

 スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)のScala開発チームは4月13日、Java仮想マシン上で動作するプログラミング言語「Scala」の最新版「Scala 2.9.2」を公開した。バグ修正がメインのメンテナンスリリースとなる。

 Scalaは静的型付けやタイプセーフ、簡潔な表記、型推論、高い生産性などの特徴を持つ汎用プログラミング言語。Java仮想マシン上で動作し、Javaのライブラリを利用することも可能。オブジェクト指向型と関数の両言語の特徴を組み合わせたものと説明している。TwitterやNovell、Foursquareなど多数の採用事例もある。ライセンスはBSDライセンスに似たScala License。

 今回リリースしたバージョン2.9.2は、2011年5月に公開されたバージョン2.9系の最新バージョンとなる。scala.collection.immutable.StreamIteratorでイテレーション数に比例してメモリ消費量が増大する問題や、regexの置換処理における振る舞い、InnerClassesにおけるバグなど、多数の問題が修正されている。

 Scala 2.9.2はScalaのWebサイトより入手できる。EPELは同日、次期版「Scala IDE 2.1」の初のマイルストーンも公開している。

Scala
http://www.scala-lang.org/