iPhoneやAndroidをサポートするオープンソースのHTML5フレームワーク「PhoneGap」

 カナダNitobiは7月29日(米国時間)、オープンソースのHTML5アプリプラットフォーム「PhoneGap 1.0」を発表した。単一のコードベースで「iPhone」や「Android」など6種類のモバイルプラットフォーム向けにアプリケーションを実装できるという。

 PhoneGapはHTML5をベースとしたモバイルアプリケーション開発フレームワークで、クロスプラットフォームを特徴とする。アプリケーションの実装にはHTMLやJavaScript、CSS3などのWeb技術を利用し、iOS、Android、BlackBerry、webOS、Bada、Symbian向けのネイティブアプリケーションを開発できる。

 PhoneGapでは端末/OSが備えるデバイスAPIへのアクセス機能も提供し、加速度センサー、カメラ、アドレス帳などのスマートフォン側の機能を利用できる。API全体の安定性、プラガブルアーキテクチャ、World Wide Web Consotium(W3C)標準のDAP(Device APIs and Policy)API互換なども特徴とし、デバッグツールも備える。

 PhoneGapはMIT Licenseを利用するオープンソースプロジェクトで、2010年秋の立ち上げ以来、累計で60万回のダウンロードがあったという。米IBM、米Adobe Systemsなどの企業も参加しており、Adobeは「Dreamweaver」にPhoneGapを統合している。

 PhoneGapは同社のWebサイトよりダウンロードできる。

カナダNitobi
http://www.nitobi.com/