iOSアプリのMac OS Xへのポーティングを支援する「The Chameleon Project」

 米The Iconfactoryは3月22日、iOSアプリをMac OS Xで動かすためのアプリケーションフレームワーク「The Chameleon Project」を発表した。ライセンスは修正BSDライセンス。iPhone/iPadとMac OS Xのインターフェース間のギャップを縮小するという。

 iOSとMac OS Xはともに同じ技術基盤が採用されており、アプリケーションを実装する言語としては両者ともに主にObjective-Cが用いられている。しかし、iPhoneなどのiOSベースのAppleモバイル端末のGUIには「UIKit」を、Mac OS Xデスクトップアプリ用としては「Application Kit」を使用するようになっており、iOSアプリをMac OS X用にポーティングする場合、GUI部分は書き直す必要がある。

 Chameleonはこのギャップを埋めるものとして、Iconfactoryが9ヶ月前に開発を開始したプロジェクト。Appleのドキュメンテーションをベースとし、公開APIのみを利用、「Mac App Store」の基準を満たすという。現在、UIKitの約60%をクリーン実装しており、これを利用して自社アプリ「Twitterrific」をポーティングしたという。コードの再利用率は90%だったと報告している。

 多くの場合、UIKitのドロップインリプレースとして利用できるとしているが、「UITabBar」や「UISwitch」など一部未実装の機能もあるという。ソースコードはGitHubで公開されている。

米The Iconfactory
http://iconfactory.com/

The Chameleon Project
http://chameleonproject.org/