HTML5アプリケーションフレームワーク「SproutCore 1.5」が登場
HTML5アプリケーションフレームワークのSproutCore開発チームは4月20日、最新版「SproutCore 1.5」を公開した。ビューレイヤーを定義する「TemplateView」などの新機能が導入されている。
SproutCoreはHTML5 Webアプリケーションフレームワーク。特定のWebブラウザプラグインに依存することなく任意のWebブラウザで動作する、レスポンスの高いWebアプリケーションを開発できるという。Rubyで実装されており、RubyGemを利用してインストールが可能。ライセンスはMIT license。米Appleの「MobileMe」などでの採用実績がある。
SproutCore 1.5はバージョン1.4.5公開から4ヵ月ぶりのアップデートとなる。新機能として、アプリケーションのビューレイヤーを定義する「TemplateView」が加わった。TemplateViewはビューレイヤーの作成を容易にするもので、HTML、CSSとSproutCoreのバインディングシステムのみで新規にアプリを構築できるほか、既存のアプリケーションでも階層にHTMLを統合できる。デフォルトのテーマも新しくなり、「Ace 2.0」が導入された。テーマでは柔軟性も強化し、単一のアプリに複数のテーマを利用できるという。
ビルドツールでは、CSSを拡張した「SCSS(Sassy CSS)」に対応するCSSパーサー「Chance」が加わった。アプリケーションをモジュラー分割し、アイドル状態時などに自動ロードするモジュラーローディング機能もある。
開発チームが公開したロードマップによると、今後は6週間のリリースサイクルに基づいて開発を進めるという。新サイクルの下、次期版となるバージョン1.6の正式版リリース予定は6月1日となっている。
SproutCore
http://www.sproutcore.com/