米Adobe、HTML5やJavaSciprtでクロスプラットフォームのモバイルアプリを開発できるフレームワーク「PhoneGap 2.0」をリリース

 米Adobe Systemsは7月20日、クロスプラットフォームのモバイルアプリケーション開発フレームワーク「PhoneGap 2.0」をリリースした。HTML5やJavaScript、CSSを使ってiOSやAndroid、Windows Mobileといったさまざまなデバイスに向けたアプリケーションを開発できるもので、ライセンスはApache License 2.0。

 PhoneGapはHTML5やJavaScript、CSSなどを使ってモバイルアプリケーションを開発するためのフレームワーク。各OSのネイティブ機能にアクセスするための「PhoneGap API」も提供される。元々はNitobi Softwareが開発したツールだが、Adobeが2011年秋に同社を買収。買収以前にNitobiはPhoneGapのオープンソース計画を発表しており、Adobeはその計画にそってPhoneGapのコードをASFに寄贈、ASFの下では「Apache Cordova」という名称でインキュベーションプロジェクトとして開発が進められている。PhoneGapは「Apache Cordovaをベースとしたディストリビューション」とされている。

 PhoneGap 2.0では、プロジェクト作成やデバッグ、エミュレーションなどのタスクで共通して利用できるコマンドラインインターフェイスが追加された。これはAndroidおよびiOS、BlackBerryで利用できる。通常、これらの操作はプラットフォームごとに異なる手順が必要だったが、コマンドラインインターフェイスを利用することで異なるプラットフォームでも一貫した操作で作業が行えるという。また、リモートからテストや分析が行える「Web Inspector Remote(Weinre)」や複数プラットフォーム感で統一されたJavaScript環境を提供する「Cordovajs」といった機能も搭載される。iOS向けアプリケーション作成機能も大幅に強化された。対応プラットフォームとしてWindows PhoneやSamsungの「Bada」も新たにサポートされている。

米Adobe Systems
http://www.adobe.com/

GitHubのプロジェクトページ
https://github.com/phonegap/phonegap