米Rhomobile、クロスプラットフォームのモバイルアプリケーションフレームワーク「Rhodes 3.0」を発表

 米Rhomobileは5月11日、Rubyベースのモバイルアプリケーション開発フレームワーク「Rhodes 3.0」を発表した。Windows Phone 7対応や、Androidが先に対応したNFC(Near Field Communications)のサポートなど、いくつかの新機能が加わっている。

 RhodesはMVCモデルを採用したフレームワークで、主要なモバイルOS向けにネイティブアプリケーションを構築できる。ターゲットOSはAndroid、iPhone、Windows Mobile、BlackBerry、Symbianなど。

 Rhodes 3.0では、Windows Phone 7サポートが新たに加わった。MicrosoftはWindpws Phone 7向けアプリケーションの開発にSilverlightを利用することを推奨しているが、HTML5へのコミットも表明しており、Rhodes 3.0は現時点でHTML5を使ってネイティブアプリを作成する唯一の方法になるという。

 また、Googleが「Android 2.3」で対応したNFCもサポートする。ハードウェア側でのNFC対応は必要となるが、アプリケーションからNFCタグの読み込みや書き出しが可能になるという。このほか、Eclipseベースの統合開発環境(IDE)「RhoStudio」も搭載した。Rhodesアプリケーションの生成、デバイスエミュレーション、デバッグなどが行える。コードの変更をオンザフライで起動中のアプリケーションに反映させる機能もあるという。

 RhodesはMIT Licenseのオープンソース版と有料版が提供されており、有料版ではバックエンドとの統合を容易にするモバイルアプリ統合・同期サーバー「RhoSync」などの機能が利用できる。Rhomobileはまた、開発環境のホスティングサービス「RhoHub」も提供している。

米Rhomobile
http://rhomobile.com/

ダウンロード
http://rhomobile.com/downloads/