Mono創始者のMiguel de Icaza氏、Novellから独立したMono技術ベンチャー立ち上げへ

 .NET Framework互換フレームワーク/実行環境「Mono」の創始者であるMiguel de Icaza氏は5月16日、Monoベースの商用製品提供に特化した企業「Xamarin」の立ち上げを発表した。iOSやAndroid向けの.NET製品の開発や提供を進めるという。

 Xamarinは、Monoベースの製品に特化した企業となる。これまでde Icaza氏らは米Novell下のMonoチームとして、C#と.NETでiOS向けアプリケーションを作成できる開発環境「MonoTouch」やAndroid向けの「MonoDroid」などを開発してきた。Xamarinはこれを継続するもので、Monoをベースとし、これらとソース互換性のある商用製品を開発する。このほかにも、Linux向けのSilverlight実装である「Moonlight」について、モバイルとMacアプリストアでの可能性を探っていくとも述べている。

 具体的にはまずはiPhone向け、続いてAndroid向けスタックを提供、その後両プラットフォームにMoonlightのポーティングを行うとしている。これらに加え、要望に応じてMono開発のサポートやカスタム開発も行っていくとしている。

 de Icaza氏によると、先にNovell買収を完了した米AttachmateによるMono開発者の解雇が世界各地で進んでいるという。これらの開発者の多くがMono開発の継続を希望しており、投資家を探してXamarin設立に至ったようだ。

 同氏はまた、Novell時代からMonoチームのスピンオフ計画があったことも明かしている。

Xamarin
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