Mono開発者を擁する米XamarinがSUSEと提携、Mono関連のライセンスを取得。今後MonoのサポートはXamarinが提供へ
The Attachmate GroupのSUSE事業部と米Xamarinは7月18日(ドイツ時間)、クロスプラットフォームの.NET互換環境「Mono」に関連した提携を発表した。SUSEは自社が所有するMono関連の知的所有権をXamarinに永続ライセンスし、既存のMono関連製品の顧客サポートはXamarinが提供することになる。
Xamarinは、Attachmate GroupによるNovell買収とその後のMono開発者の解雇を受けて、5月に立ち上がったベンチャー企業。Monoベースの製品に特化し、iPhoneやAndroid向けスタックを開発・提供すること、Linux向けのSilverlight実装である「Moonlight」の強化などを目的としている。
今回の提携の下、XamarinはMono、「MonoTouch」「Mono for Android」「Mono for Visual Studio」などMonoが関連する全ての知的所有権の永続ライセンスをSUSEより獲得、これら技術の開発と提供を引き継ぐ。XamarinはMonoTouchなどの製品を利用する顧客に直接アップデートやサポートを提供するほか、エンタープライズ版のMonoを利用する既存のSUSE顧客に対してもサポートを提供する。同日より、MonoTouchやMono for AndroidをXamarinより購入できるようになっている。
Xamarinはまた、Monoプロジェクトの管理もSUSEより引き継ぐ。Xamarinを立ち上げたCTOのMiguel de Icaza氏は、まずは重要度の高いバグを修正し、この数ヶ月間に得たユーザーからの要望が高かった機能を取り込んだ製品ロードマップの下で開発を進めていくとしている。
SUSE(The Attachmate Group)
http://www.suse.com/
米Xamarin
http://www.xamarin.com/