C# 4.0対応、世代別ガベージコレクタ搭載の「Mono 2.8」がリリース

 Mono Projectは10月6日、.NET Framework」換の開発環境「Mono 2.8」をリリースした。C# 4.0サポート、最新のガベージコレクタなど、10か月相当の開発成果を含んだという。

 Monoは.NET Frameworkのオープンソース実装。これにより、.NET Frameworkを用いて開発したコードをLinuxなどのプラットフォームでも容易に実行できる。プロジェクトは米Novellの支援を受けており、Mono 2.8は、2009年12月のMono 2.6以来のメジャーアップグレードとなる。

 Mono 2.8ではC#コンパイラがC# 4.0をサポートしたほか、ガベージコレクタに最新の「Generational Garbage Collector(世代別ガベージコレクタ)」を採用、アプリケーションの性能を改善するとしている。前バージョンで加わったLLVM(Low Level Virtual Machine)のサポートは安定機能となり、GLIBへの依存性もなくなった。OpenBSD対応も統合されている。

 このほか、Parallel Framework、System.XAML、System.Dynamic、WCF Routingなど、新しいフレームワークも導入されている。

 Mono 2.8はMono ProjectのWebサイトよりダウンロードできる。バージョン2.8は長期サポート(LTS)版ではなく、LTSは引き続きバージョン2.6となる。次期版3.0はLTSとなる。

Mono Project
http://www.mono-project.com/

「Mono 2.8」ダウンロード
http://www.go-mono.com/mono-downloads/download.html