さまざまな強化が加えられたMono Tools for Visual Studio 2.0リリース

 米Novellは7月29日(米国時間)、Visual Studio向けのアドオンモジュール「Mono Tools for Visual Studio 2.0」を発表した。Mac OS Xのフルサポートなどが強化点となる。

 Mono Tools for Visual StudioはVisual StudioでMono対応アプリケーションを開発するためのアドオン。.NET開発者は使い慣れたVisual Studioで、Linux、UNIX、Mac OS X向けMonoに対応する.NETアプリケーションを構築できる。

 Mono Tools for Visual Studio 2.0の特徴は、Mac OS Xがフルサポートされた点。従来はLinux向けアプリケーション開発でのみ利用できた開発機能や実装機能、デバッグ機能について、Mac OS X向けアプリケーションでも同様に利用できるようになった。また、Windows環境でのMonoサポートも追加された。作成した.NETアプリケーションを簡単にMono環境で実行でき、.NET開発者はOSを移動することなくテストやデバッグが行えるという。

 デプロイ関連機能も強化され、リソースの圧縮機能や変更が加わったファイルのみをデプロイすることが可能となった。これにより、構築からテストまでの時間を短縮できるという。PowerPCや390xなどの非x86アーキテクチャでも動作する新しいデバッガエンジンも追加されている。

 Mono Tools for Visual Studio 2.0はVisual Studio 2010を含む現行のVisual Studioすべてに対応する。個人開発者向けのProfessional Editionや企業向けのEnterprise Edition、Ultimate Editionという3エディションが用意されており、価格はProfessional Editionが99ドルから。

米Novell
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