Mono、iOS向け開発環境「Mono Touch 4.0」とAndroid向け開発環境「Mono for Android 1.0」を発表

 Monoプロジェクトは4月6日、C#と.NETでiOS向けアプリケーションを作成できる開発環境「Mono Touch 4.0」を発表した。Monoプロジェクトをベースとする商用の開発ソフトウェアで、エミュレータでのテストやデプロイにはMacおよびiPhone SDKが必要。開発したアプリを実機でテストしたり販売するにはiPhone Developer Programに参加する必要がある。

 Mono Touch 4.0では、使用するMonoランタイムがバージョン2.6から2.10にアップグレードされた。C# 4.0に対応し、.NET 4.0 APIがデフォルトとなった。Parallel Frameworksを利用して、マルチスレッドコードを作成できる。iOS SDKはバージョン4.3に対応する。

 Monoコンパイルエンジンに加え、LLVMコンパイラのサポートも加わった。LLVMを利用して実行ファイルのサイズを最小化するなど最適化も図れるという。WFCスタックのサポートも、プレビューレベルだが強化されている。

 Monoプロジェクトは同日、Android向けにアプリを構築できる「Mono for Android 1.0」も発表している。同じくMono 2.10を土台とし、Android APIバインディング、Visual Studioプラグイン、SDKなどで構成される。Visual Studio Professional 2010やMonoDevelopを使ってAndroidアプリを構築できる。

 Mono Touchは全4種類のエディションが用意されており、もっとも一般的な「Professional」エディションは399ドル。App Storeを経由せずにリリースできる企業向けアプリ開発にも対応する「Enterprise」エディションが999ドル、学生向けの「Student」が99ドル。また、最大5人の開発者が同時に利用できる「Enterprise 5」エディションも用意されており、こちらは3,999ドル。

Mono
http://www.mono-project.com/