米NovellとAttachmateとの合併が完了、同時にCPTNへの特許売却も完了
米Novellは4月27日(米国時間)、米Attachmateとの合併が完了したことを発表した。AttachmateがNovellを吸収合併するにあたって条件の一部となっていたNovellの特許についても、予定通りCPTN Holdingsによる取得が完了したと報告している。
売却先を探していたNovellがAttachmateによる買収に合意したことを発表したのは、2010年11月22日のことだ。Attachmateはシステム管理ツールなど企業向けソフトウェアを提供しており、Novellは今後NovellおよびSUSEの2社に分割され、完全子会社として運営される。Attachmateは今後、Novell、SUSE、NetIQの4社体制となり、IT管理、オープンソース、エンドユーザーコンピューティングとコラボレーション、レガシーのモダン化、セキュリティ、IDと規制遵守、仮想化とクラウドなど包括的なソリューションを提供するとしている。
なお、Attachmateは買収計画発表時「SUSE事業の重要な一部であり、SUSEおよびopenSUSEはこれまで通り継続する」との声明文を出しており、openSUSEについては今後も継続が続けられる見込みだ。
取引は当初、2011年第1四半期の完了を見込んでいたが、Novellが特許を売却することになっていたCPTN Holdingsに関して調査が入ったことを受け、手続きに手間取っていた。
CPTN HoldingsはNovellの882件の特許を買収する目的で、米Microsoft、米EMC、米Oracle、米Appleの4社が設立した企業連合。オープンソース団体はCPTN Holdingsに対する懸念を表明しており、要請を受けて米国とドイツで規制当局による介入が入った。その後、4月20日、米国とドイツの規制当局は、条件変更を前提に買収を承認した。その際、1)Microsoftは買収予定だったNovellの全特許をAttachmateに売却し、特許ライセンスを受ける、2)VMwareを子会社にもつEMCは仮想化ソフトウェアが関連した33件のNovell特許は買い取らない、3)Novellの特許は全て、GNU GPL v2とOpen Innovation Network(OIN)ライセンスの条件の下で買い取られる、4)CPTNはどの特許をOINライセンス下で提供するのかの制限を設ける権利を有さない、などの変更が報告されていた。
取引金額は当初の発表通りで、AttachmateはNovellの株式を1株あたり6.10ドルで買収し、CPTN Holdingsは現金4億5000万ドルを支払った。
米Attachmate
http://www.attachmate.com/