Attachmate、米Novellを買収。一部特許は米Microsoft率いるコンソーシアムに売却へ

 米Novellは11月18日(米国時間)、米Attachmateによる買収に合意したことを発表した。買収金額は約22億ドル。同時に、米Microsoftが率いるコンソーシアムに800件以上の特許を売却することで合意したことも発表した。

 Attachmateはメインフレームなどの端末エミュレータ、エンタープライズセキュリティ、ファイル転送などの製品・ソリューションを開発・提供する企業。システム管理システムを提供するNetIQ事業も所有している。Novellが同社と合意した買収金額は1株あたり6.1ドルで総額22億ドル、これはNovellの2010年3月2日の株価終値に28%のプレミアムをつけたものという。買収後、Novellは「Novell」と「SUSE」の2事業部に分かれる予定だが、Novellが抱える製品・ソリューション、オープンソースプロジェクトなどの詳細な予定はまだ発表されていない。

 Novellは同時に、800以上の特許を約4億5000万ドルでCPTN Holdingsに売却することで合意したことも発表した。Attachmateの買収は、株主や規制当局の合意などのほか、CPTN Holdingsとの取引成立も条件となっている。Novellによると、取引はすべて現金で行われるとのこと。

 Novellは2004年に独SUSEを買収し、オープンソースに軸足を移して展開してきた。しかし業績は伸び悩み、2010年3月にはヘッジファンドの米Elliott Associatesより買収提案を受けたが断っている。

米Novell
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米Attachmate
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