モバイル対応が実験的に加わったJavaScriptフレームワーク「qooxdoo 1.4」
JavaScriptアプリケーションフレームワークの「qooxdoo」開発者は4月7日、最新の「qooxdoo 1.4」を公開した。フレームワーク全体を改善し、モバイル対応も加わっている。
qooxdooは独1&1が支援するオープンソースプロジェクト。RIA(リッチインターネットアプリケーション)開発向けのAjax GUIフレームワークで、LGPLとEPLのデュアルライセンスで公開されている。HTMLやCSSの知識なしにアプリを構築できるとしている。
qooxdoo 1.4では実験的ではあるがモバイル対応が追加された。qooxdooのオブジェクト指向プログラミングとツールチェーンを利用して、デスクトップ主導のqooxdooアプリとコードやロジックを共有しつつ、iOSおよびAndroid向けにモバイルアプリを構築できるという。
CSS3など各種Webブラウザで導入されている新しいテーマ機能を活用する新テーマ「Simple」が加わった。デフォルトのテーマである「Modern」も新しくなり、CSS3の機能を活用できるという。「Showcase」などの既存のデモアプリを補完する新たなデモアプリ「Widget Browser」も追加された。base64イメージのフルサポートなども行われている。
また、大規模データを処理できる「Virtual Widgets」も強化され、前バージョンで実験的に加わった「Virtual List」が運用レベルにまで改良されている。「Virtual SelectBox」「Virtual ComboBox」も追加された。
テスト関連機能では、バージョン1.3で実験的に導入されたHTMLのみのテストインターフェイスを持つ軽量のユニットテスト「Testrunner 2」が正式に組み込まれた。同じくバージョン1.3で実験的と位置づけられていた「Simulator」(「Salenium」統合GUIテスト)も組み込まれている。
開発チームは同日、1.3系のメンテナンスリリース「qooxdoo 1.3.1」も公開している。
Qooxdoo
http://qooxdoo.org/
ダウンロード
http://qooxdoo.org/download
独1&1 Internet
http://www.1and1.com/