Mozilla、HTML5ベースのアプリケーション開発用API策定プロジェクト「WebAPI」を立ち上げ
Mozillaは8月23日、モバイル向けWebアプリケーション構築に向けた標準APIを策定する「WebAPI」プロジェクトを立ち上げた。HTML5を用いたWebベースのアプリケーション開発プラットフォームを整備することで、幅広い端末をターゲットにしたアプリケーション構築を可能にするというビジョンを掲げている。
WebAPIはモバイルアプリケーション構築用に、OSやWebブラウザを問わない一貫性のあるAPIを提供するためのプロジェクト。Mozillaでは今日のモバイルアプリケーション啓発における問題点として、オープンなWebとハードウェアやOS固有のAPIの間にギャップがあると指摘。そのため、異なるWebブラウザやOS、デバイス間で共通に利用できるAPIが必要とされているとしている。WebAPIはそのギャップを埋める存在になるとのこと。
具体的には、テレフォニーやメッセージング、電話帳にアクセスするためのAPIや時計、カメラ、ファイルシステムといったハードウェアを操作するAPI、位置情報やデバイスのステータスおよび設定にアクセスするAPIなどが検討されてり、またセキュリティに関しても十分な配慮が行われるとのこと。今後3~6ヶ月で基本的なHTML5ベースのサービスに必要なAPIの提供を目指すという。
また、APIは将来、標準化団体のWorldWide Web Consortium(W3C)に提出する計画とのこと。
Mozilla
http://www.mozilla.org/
WebAPIプロジェクト
https://wiki.mozilla.org/WebAPI