JavaScriptフレームワーク「Qooxdoo 2.1」がリリース、IE 10サポートなどが追加される

 オープンソースのJavaScriptフレームワークQooxdoo開発チームは11月14日、「Qooxdoo 2.1」をリリースした。Internet Explorer(IE) 10に完全対応し、Windows 8などをターゲットに開発できるようになっている。

 QooxdooはWebサイトおよびモバイル、デスクトップ、サーバー向けのコンポーネントから構成されるオブジェクト指向のJavaScriptフレームワーク。各コンポーネント間で一貫した設計を持ち、異なるプラットフォームにまたがる開発プロジェクトでも再利用性の高いコードを作成できるという。

 Qooxoo 2.1は、6月にリリースされたバージョン2.0に続くメジャーリリースとなる。大きな変更点としては、IE 10に正式対応した点が挙げられる。これによりWindows 8およびRTやWindows Phone 8をターゲットに開発できるようになっている。

 モバイルでは、「Carousel」および「Picker」、「Canvas」、「scrollable TextArea」というウィジェットが新たに追加された。モバイルフォームのレイアウトなど既存機能も強化され、ローテーションや拡大などの機能がすべてのウィジェットに加わった。ユニットテスト向けのモバイルビューも用意されている。

 デスクトップでは、テーマを動的に切り替えられる「Dynamic Theme Switching」やデスクトップウィジェットでのアニメーションサポート、大規模な階層化データの処理を効率化するVirtualTreeウィジェットの強化なども行われ、フィルタやソートも可能となっている。

 なお、開発過程においてコード検証を専用のツールで行うなどの改善が加わり、速度や堅牢性が強化されているという。新規ユーザー向けのインタラクティブなガイドとなるチュートリアルアプリケーションも用意された。

 Qooxdoo 2.1はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。ライセンスはLGPLとEclipse Public Licence(EPL)のデュアルライセンス。

Qooxdoo
http://qooxdoo.org/