HTMLやCSSの知識不要のアプリ構築フレームワーク「qooxdoo 1.3」が公開
JavaScriptベースのRIA開発フレームワーク「qooxdoo」開発チームは12月8日、最新版「qooxdoo 1.3」と「qooxdoo 1.2.2」を公開した。バージョン1.3には、複数の新機能が追加されている。
qooxdooはJavaScriptを活用した包括的なRIA開発フレームワーク。HTML、CSS、DOMの知識なしにクロスブラウザアプリケーションを構築できるとしている。プロジェクトは、独1&1 Internetの支援を受けている。
バージョン1.3は、1.2で発表された新機能「virtual List」が実験的にフレームワークに加わった。仮想インフラを土台としたウィジェットで、特に大規模なデータセットで役に立つという。データセット仮想化のほか、シングル/マルチセクション、フィルタリング、ソートとグループ化、カスタムレンダリングなどの機能も備える。
新しいウィジェットとしては、「ToggleButtons」や「CheckBox」、「Tri-state CheckBox」が導入された。CheckBoxで、「Checked(確認済)」「Unchecked(未確認)」に加えて3番目の状態(未決定)を加えられる。アクティビティの達成状況を示す「ProgressBar」や「ToolBar」も導入されている。
テスト関連も強化され、HTMLオンリーのインターフェイスを持つ軽量のユニットテスト「Testrunner 2」が実験的に導入されている。前バージョンで加わった「Salenium」統合GUIテストは、引き続き実験的プレビューとして利用できる。
この他の特徴として、タッチ対応端末をサポート、典型的なRIAはそのままではモバイルで動かせないが、レギュラーなqooxdooアプリは「iPad」などのタブレット上で使うことができるとのことだ。
同日公開したバージョン1.2.2は、パッチリリースとなる。共に、プロジェクトのWebサイトより入手できる。
Qooxdoo
http://qooxdoo.org/
ダウンロード
http://qooxdoo.org/download
独1&1 Internet
http://www.1and1.com/