米Google、Freebaseのアプリプラットフォーム「Acre」をオープンソースに

 米Googleは同社が持つオープンな情報データベース「Freebase」向けのサーバーサイドアプリケーション開発環境「Acre」をオープンソースにした。ライセンスはApache License 2.0。Google Codeのプロジェクトページでコードを公開している。

 FreebaseはGoogleが2010年7月に買収したMetaWebの技術で、モノ、人、場所などに関するさまざまな情報やその関連性グラフを持つソーシャルデータベース。Acreは、Freebaseデータを利用するアプリケーション「Freebase Apps」を開発できるプラットフォームで、JavaScriptを使ってFreebaseと連携するWebアプリケーションを開発できる。

 これまでFreebase Appsの開発にはFreebaseが提供するアプリケーションエディタ「App Editor」を利用する必要があった。プラットフォームをオープンにすることで、開発者は自分のマシン上で開発でき、Freebase Apps以外のスタンドアロンアプリケーションも開発できる、と説明している。

 AcreはMozillaのJava実装JavaScript実行エンジン「Rhino」をベースとする。あらゆるServletコンテナで動くが、デフォルトではHTTPサーバーとして「Jetty」を利用している。Freebaseからのみデータをフェッチするよう設計されているが、オープン化によりさまざまなソースやディスクからデータを利用できるという。同期と非同期のHTTPリクエストに対応、Google AppEngine上でも動かすことができる。

米Google
http://www.google.com/

Google Codeのプロジェクトページ
http://code.google.com/p/acre/