米Google、「Wave」のオープンソースパッケージ「Wave in a Box」を発表

 米Googleは9月2日、先に開発打ち切りを発表していたリアルタイムコラボレーション「Google Wave」のオープンソースパッケージプロジェクト「Wave in a Box」を発表した。Waveサーバーとクライアントを含むスタンダロン版を目指す。

 Google WaveはGoogleが2009年に発表したリアルタイムコラボレーションツールプロジェクト。独自のプロトコルやAPIを利用し、メールやメッセージの送受信、ドキュメント編集や共有などをリアルタイムで行えるもので、2010年に一般向けに公開された。Googleは2010年8月4日、プロジェクトの打ち切りを発表している。

 Googleによると、すでにWave Protocolの下で約20万行のコードを公開しており、次の段階としてサーバーとWebクライアントを含むパッケージをオープンソースとして公開することにしたと説明している。

 Wave in a Boxには、Google Waveシステムと同じリアルタイムコラボレーション機能を備えたクライアントとサーバーが含まれる。Webクライアントはスレッド化された会話対応などフル機能のWaveパネルを持ち、サーバーはWave保存や検索などの機能が実装され、ガジェットやデータAPIなども備える予定という。Wave.google.orgからデータのインポートとエクスポートが可能、他のWave in a Boxインスタンスとの連携も可能という。

 なお、Wave in a Boxの今後のリリース予定については明らかにされていない。

米Google
http://www.google.com/

Wave Federation Protocolページ
http://code.google.com/p/wave-protocol/