「OpenCL 1.1」が1年半ぶりにリリース

 標準化団体The Khronos Groupは6月14日(米国時間)、クロスプラットフォームの並列処理向けプログラミング技術の最新版「OpenCL(Open Computing Language) 1.1」の承認と公開を発表した。同団体のプロジェクトページよりダウンロードできる。

 OpenCLはオープンなGPGPU(General-Purpose computing on GPUs)標準で、CPU、GPU、DSPなどさまざまなプロセッサアーキテクチャが混在するシステム構成向けのC言語ライクなプログラミング技術。並列コンピューテーション用API、プログラミング言語などで構成される。米Nvidia、米Apple、米IBM、米Advanced Micro Devices(AMD)、米Intelらが作業グループに参加し、開発を支援している。

 最新版は、2008年12月にバージョン1.0公開以来、1年半ぶりのリリースとなる。後方互換性を持ち、性能と機能を改善した。新しいデータ型の導入やC機能統合など、プログラミングの柔軟性も改善、「OpenGL」イベントとのリンクによりイメージ共有を効率化するなど、OpenGLとの互換性も改善したという。最新版より、C++向けのラッパーAPIも公開されている。

The Khronos Group
http://www.khronos.org/