NVIDIA、並列コンピューティング技術「OpenCL」のドライバとSDKを開発者向けに提供
米NVIDIAは2009年4月20日(米国時間)、クロスプラットフォーム対応の並列プログラミング標準規格「OpenCL」(Open Computing Language)のドライバとSDKを、開発者向けに提供すると発表した。同社の「OpenCLアーリー・アクセス・プログラム」に参加することで、入手できる。
「OpenCL」は、マルチコアCPU、GPU、DSPなど異なるアーキテクチャのプロセッサで構成される計算リソースで並列コンピューティングを行うためのフレームワーク。C言語をベースに、拡張のAPIを追加している。グラフィックス標準化推進団体のKhronosが標準化して、2008年12月に「OpenCL 1.0」を発表。2009年中に実装が進むと期待されている。
ドライバとSDKの提供は、数カ月後に発表予定のベータ版に先立ち、早めのフィードバックを得ることを目的として行う。アーリー・アクセス・プログラムの参加者向けで、同社のWebサイトからプログラムに参加できる。
なおNVIDIAは、2006年からGPUコンピューティング技術「CUDA」を提供中。CUDAは、C、Java、Fortran、Pythonなどのプログラミング環境から利用可能で、すべての計算インタフェースに対応するよう設計されているため、OpenCLにも補完的な役割を果たすという。
OpenCL for NVIDIA(英文)
http://www.nvidia.com/opencl
エヌビディア
http://www.nvidia.co.jp/
Khronos
http://www.khronos.org/