分散データベースシステム「Apache Cassandra 0.6」リリース、Hadoopに対応
Apache Software Foundation(ASF)のApache Cassandra Projectは4月13日(米国時間)、オープンソースの分散データベース管理システム「Apache Cassandra 0.6」を公開した。「Apache Hadoop」に対応、Hadoopを使った分析クエリを実行できるようになった。
Cassandraは耐障害性の高さやデータの分散保持、リッチデータモデル、柔軟性の高さなどを特徴とする分散データベースシステムで、すでにDiggやFacebook、Twitterといった大手サイトで利用されている。もともとは米Facebookが自社開発した技術で、同社が2009年にASFにコードを寄贈した。ASFは今年2月、Cassandra Projectをインキュベータからトップレベルプロジェクト(TLP)に承認、バージョン0.6は、TLPになってから初めてリリースされるバージョンとなる。
最新版ではASFで開発されているMapReduceのJava実装であるHadoopをサポート、Hadoopの大規模分散処理フレームワークを使って分析クエリを実行できるようになった。また、行キャッシュを統合、キャッシュレイヤを設ける必要がなくなり、アーキテクチャを簡素化できるという。速度も改善されている。
Apache CssandraはApache License 2.0の下、プロジェクトのWebページで入手できる。
Apache Cassandra Project
http://cassandra.apache.org/