米Cloudera、Hadoopディストリビューションの最新版を公開

 Hadoop専業ベンダーの米Clouderaは6月29日(米国時間)、最新のHadoopディストリビューション「Cloudera Distribution for Hadoop(CDH) v3」を公開した。CentOSやAmazon Web Services(AWS)などと事前検証済みで、企業はHadoopベースのデータ管理プラットフォームを容易に導入できるという。

 CDHは、分散処理フレームワーク「Apache Hadoop」をコアに、オープンソース技術を加えた包括的なパッケージ。CentOS 5、RHEL5、FedoraなどのRed HatベースディストリビューションやUbuntuなどのDebianベースディストリビューション、そしてAWSやRackspace、SoftLayerなどのクラウドで検証済みで、インストールや設定を容易にした。Apache Lisence 2.0で公開されている。

 最新版では、「Flume」や「Hadoop User Environment(HUE)」などのオープンソース技術が加わった。Flumeは信頼性の高いデータロードインフラで、フィード、ロギングシステムなどのソースからHadoopクラスタへのデータフローを実現する。HUEは開発者向けのユーザーインターフェイスフレームワークSDKで、視覚効果の高いHadoopアプリケーションを作成できるという。

 このほか、MapReduce、HBase、Hive、Oozie、Zookeeperなど、合計で8種類のオープンソース技術が含まれている。

 CDHはClouderaのWebサイトよりダウンロードできる。同社は同日、エンタープライズ向けの有償版「Cloudera Enterprise」も発表している。

米Cloudera
http://www.cloudera.com/

「Cloudera Distribution for Hadoop」ダウンロード
http://www.cloudera.com/developers/downloads/