米Facebook、リアルタイムWebフレームワークをオープンソースとして公開

 米Facebookは9月10日、リアルタイムWebサーバーのオープンソースプロジェクト「Tornado」を発表した。自社ソーシャルネットワークのリアルタイムコラボレーションで実際に利用している技術を、オープンソースとして公開する。

 Tornadoは、拡張性のあるノンブロッキングWebサーバー/ツール。もともとは、同社が買収したFriendFeedのリアルタイム機能向けに設計された技術で、今回一部をオープンソースとして公開する。

 Pythonで作成されたシンプルなWebサーバーフレームワークで、epollを利用することで多数の同時接続を処理可能という。「Django」や米GoogleのWebアプリケーションなどPythonで作成された既存のWebフレームワークに類似しているが、速度と同時処理にフォーカスした点が違いという。

 フレームワークに加え、テンプレート、クッキー処理、ユーザー認証、セキュリティ、静的ファイルサーバーなどの機能も提供する。テンプレートは、Djangoテンプレートにも対応する。

 Facebookの開発者は、FacebookやFriendFeedなどのSNSを支えるのはLinux、Apache、MySQL、PHP(=LAMP)スタックではなく、Tornado、Cassandra、Hive、Memcache、Scribe、Thriftなどのコンポーネントが不可欠だとしている。

 TornadoはApache Licence v2.0の下で公開、GitHubよりソースコードを入手できる。

米Facebook
http://www.facebook.com/

「Tornado」
http://www.tornadoweb.org/