Python向けWebアプリケーションフレームワーク「Django 1.2」リリース

 Django Projectは5月17日、Pythonで実装されたWebアプリケーションフレームワークの最新版「Django 1.2」を公開した。本バージョンよりPython 2.4が最小要件となり、Python 2.3は非対応となる。

 DjangoはPythonで作成されたWebフレームワーク。DRY(Don’t Repeat Yourself、同じものを繰り返さない/重複させない)というコンセプトを重視し、コンポーネントの再利用と自動化による高速なWebアプリケーション開発が特徴。

 Django 1.2の新機能としては、下記が挙げられる。

  • 単一のDjangoインスタンスで複数のデータベース接続をサポート
  • フォームバリデーションからインスパイアされたというモデルバリデーション機構
  • CSRF対策機構の強化
  • ユーザー認証の有無に関係なく利用できるクッキーベース/セッションベースのメッセージフレームワーク
  • オブジェクト単位での権限管理機構
  • 匿名ユーザーに対する権限管理機構
  • 組み込みのユーザー管理モデルにおいて、ユーザー名として「@」「+」「-」といった文字が利用可能に
  • メール送信機構のカスタマイズ機能
  • より柔軟な「if」テンプレートタグ

 Python 2.3に対応した最後のバージョンとなる「Django 1.1」については、次期版となるDjango 1.3がリリースされるまでがサポート期間となる。サポート期間中はセキュリティ更新が提供され、Python 2.3サポートも続けられるという。

 Django 1.2はDjango ProjectのWebサイトからダウンロードできる。ライセンスはBSD License。

Django Project
http://www.djangoproject.com/

「Django 1.2」ダウンロード
http://www.djangoproject.com/download/