米Google、スクリプト言語とコンパイル言語の長所を兼ね備えた新プログラミング言語「Go」を公開

　米Googleは11月10日（米国時間）、最新の実験的開発言語「Google Go」をオープンソースプロジェクトとして公開した。生産性が高く楽しいプログラミングの実現を目指すという。専用のWebサイトでソースファイル、コマンドドキュメンテーションなどを入手できる。

　Goは、UNIXの共同作者であるKen Thompson氏らが開発に参加した新しいプログラミング言語。「Pythonのような動的言語の開発スピードと、CやC＋＋のようなコンパイル言語の安全性を組み合わせるもの」と説明しており、開発者は数秒で大規模なバイナリをコンパイルし、Cのような速度でコンパイルしたコードが動くという。Goは当初、プログラミングを高速にして生産性を高め、プログラミングを楽しいものにすることを目的に、Googleの「20％ルール」（20％の時間を自分のプロジェクトに費やす）で生まれ、フルタイムのプロジェクトとなった。

　ポインタはあるがポインタ演算はなく、メモリへのアクセスを安全化した。言語レベルでサポートされる軽量なコミュニケションプロセス「goroutines」を組み合わせることを推奨している。ガーベージコレクション、ユニコードサポートなどを備えており、GCCベースの「gccgo」とアーキテクチャ専用コンパイラの2種類のコンパイラもある。

　LinuxとMac OS Xに対応、GoとコンパイラはBSDライクな独自ライセンスで公開されている。

米Google
http://www.google.com/

Google Go
http://golang.org/