Nokiaが「Qt 4.6」ベータ版を公開、認定プログラムも導入

 フィンランドNokiaは10月14日(ドイツ時間)、クロスプラットフォームのUI開発ツールの最新版「Qt 4.6」ベータ版および統合開発環境(IDE)の最新版「Qt Creator 1.3」ベータ版を公開した。

 QtはクロスプラットフォームのUIおよびアプリケーション開発フレームワーク。Qt Creatorは、Qtに含まれるIDEとなる。

 Qt 4.6ベータ版では、対応プラットフォームとしてWindows 7およびMac OS X 10.6が新たに加わった。モバイルでは、「Symbian Platform」のポーティング、LinuxベースのモバイルOS「Maemo 5」のポーティングプレビュー版が含まれている。

 機能面では、グラフィック効果、最新のアニメーションフレームワーク、ジェスチャー/マルチタッチ入力のサポートなど、ユーザーエクスペリエンス関連の機能が強化された。HTMLレンダリングエンジンであるWebKitとの統合機能「Qt WebKit Integration」もアップデートし、性能を強化した。

 Nokiaによると、Qt 4.6とQt Creator 1.3の正式版は今年第4四半期中に提供予定という。最新ベータ版は同社のWebサイトよりダウンロードできる。

 Nokiaは12日、Qt開発者認定制度「Qt Certification Program」も発表している。Qt開発者のスキル、知識などを数段階で評価するもので、「Qt Essentials」という試験に合格する必要がある。受験料は199ドル。

フィンランドNokia
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ダウンロード
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