Qt Software、モバイルQtプロジェクト「Qt Mobility」発表

 Qt Software(フィンランドNokia傘下)は5月26日、モバイル向けのQtクロスプラットフォームプロジェクト「Qt Mobility」を発表した。Nokiaの「S60」「Maemo」のほか、非Nokiaプラットフォームでも動くリッチモバイルアプリケーション構築を可能にするという。

 Qt Mobilityは、「Qt 4.5」を利用したクロスプラットフォームのQt APIスイート。モバイルアプリケーション開発者はS60など個々のモバイルプラットフォームをターゲットにしてアプリケーションを開発する必要があるが、Qt MobilityのAPIを利用することで、アプリケーションを一度作成すると対応する全てのプラットフォームで動かせるという。

 Qtでは、S60、Nokiaがタブレットで採用しているLinuxプラットフォームのMaemoのほか、Nokiaのサービスなどの協力も得て、プロジェクトを進めていく。

 今後、「Service Framework」や「Contact」、「Bearer Management」、「Messaging」などのAPIをQt Labsの公開レポジトリでリリースする計画だ。ライセンスはLGPLを採用する。まずはService Frameworkを公開し、数週間以内にBearer Managementをリリースするとしている。

Qt Software(フィンランドNokia傘下)
http://www.qtsoftware.com/

「Qt Mobility」プロジェクトページ
http://labs.trolltech.com/page/Projects/QtMobility