Qt、コードレポジトリ公開後初のリリース「Qt 4.5.2」

 Qt Software(フィンランドNokia傘下)は6月25日(ノルウェー時間)、クロスプラットフォームUI開発フレームワークの最新版「Qt 4.5.2」をリリースした。5月にソースコードレポジトリを公開して以来初のリリースで、オープンソースコミュニティから直接得られた貢献が含まれている、としている。

 Qt 4.5.2はバグ修正が中心のパッチレベルリリース。4月に公開された4.5.1から性能が強化された。WebKit統合、OpenGL対応など、多数のバグが修正されている。

 Qtは今年に入り、LGPLライセンスを追加、5月にソースコードレポジトリを公開し、コミュニティが直接Qtの開発作業に参加できるようになった。4.5.2には、コミュニティの貢献が含まれており、「記念すべきマイルストーン」という。

 Qtは同日、クロスプラットフォームのIDE「Qt Creator 1.2」もリリースした。

 cdbを統合、「Microsoft Visual Studio」のコンパイラで構築したアプリケーションのデバッグを行える。uiファイルが変更されるとコードモデルが自動アップデートされる機能が追加、ウィジェットをドロップしてすぐに(保存することなく)コードコンパイルを開始できるという。コードエディタでもブロックハイライトなどが追加された。

 Qt 4.5.2、Qt Creator 1.2、ともにQtのWebサイトよりダウンロードできる。

Qt Software
http://www.qtsoftware.com