Qt、タッチ対応アプリを容易に開発できる「Qt Quick」が加わったQt 4.7ベータ版を公開
フィンランドNokiaのQt開発チームは5月6日、クロスプラットフォームのUI/アプリ開発フレームワークの次期版「Qt 4.7」ベータ1、それに統合開発環境「Qt Creator 2.0」ベータ版を公開した。同社Webサイトより、ソースとバイナリパッケージ(「Mac Cocoa」「Mac Carbon」「MinGW 4.4.0」「Visual Studio 2008」)をダウンロードできる。
最大の特徴となるのは、タッチ対応、アニメーションなど高度なUIを構築できる新機能「Qt Quick(Qt UI Creation Kit)」だ。最新の開発言語「QML(Qt Meta-Object Language)」およびQt Creatorの拡張機能、C++ライブラリモジュールの「Qt Declarative」を利用し、高度なインターフェイス/アプリケーションをモバイルや組み込み機器向けに容易に開発できる。
このほか、「Qt WebKit」も強化、安定性や性能を改善した。
同時にベータ版を公開した統合開発環境「Qt Creator 2.0」でもQt Quickに対応. QML構文の処理が可能となり、オートコンプリート、コードプレビューなどを利用できる。UIレイアウトのためのWYSIWYGエディタ「Qt Quick Designer」プレビュー版も加わった。
Qtはまた、性能と品質を維持するための新しい開発体制「Qt Continuous Integration System」を導入したことも発表、Qt 4.7はこの体制の下で公開される初のリリースになるという。
フィンランドNokia
http://www.nokia.com/
「Qt 4.7」ベータ版ダウンロード
http://qt.nokia.com/developer/qt-qtcreator-prerelease