メルコグループとマイクロソフト、Linuxソフトに関する特許契約を締結
メルコホールディングスと米マイクロソフトは2009年7月16日、Linuxおよびオープンソースソフトウェアの使用について、特許特約を適用する契約を結んだと発表した。メルコ傘下のバッファローとグループ企業の製品に搭載するソフトウェアが対象で、Linuxの知的財産(IP)問題を解消し、ユーザーは安心してメルコ製品を利用できるようになるという。
具体的な適用対象は、メルコグループが製造・販売するLinux搭載のネットワーク接続型HDD(NAS)製品や、ルーター製品。契約内容は公表していないが、メルコはマイクロソフトにロイヤリティを支払う。メルコは、これによって顧客に適切なIP保護を提供するとともに、GPLv2への完全準拠という義務を果たせるとしている。
マイクロソフトは、2003年12月から自社IPライセンスプログラムを展開。Linuxが自社のIPを侵害していると主張し、Linux採用メーカーに対してライセンス契約を要求している。これまで500件以上のライセンス契約を結んでおり、富士ゼロックス、京セラミタ、ブラザー工業、韓国のLG電子、サムスン電子、オランダのトムトム・インターナショナルなどが契約している。
メルコホールディングス
http://melco-hd.jp/
米マイクロソフト
http://www.microsoft.com/