「NFTS-3G」のTuxera、「exFAT」の知的所有権で米Microsoftと合意

 米MicrosoftとフィンランドTuxeraは8月26日、ファイルシステムに関する知的所有権(IP)で合意したことを発表した。この合意の下、TuxeraはMicrosoftの「exFAT(Extended FAT)」ドライバを開発可能となるという。

 Tuxeraはオープンソースのファイルシステム「NTFS-3G」を開発・提供するベンダー。今回のMicrosoftとのIP合意により、Microsoftが開発したexFATの仕様、ソースコード、テスト、認証ツールにアクセス可能となる。Tuxeraはこれを利用して、ホストデバイスメーカー向けにexFATドライバを開発できるとしている。

 exFATは、MicrosoftがFAT、FAT32の代替として開発したフラッシュドライブ向けのプロプライエタリなファイルシステム。「Windows Embedded CE 6.0」と「Windows Vista SP1」で導入されており、SD Card Associationの「SDXC」規格の標準ファイルシステムとしても採用されている。Microsoftがファイルシステムの知的所有権で合意を結ぶ独立系ソフトウェアベンダーは、Tuxeraが初めてという。

 Tuxeraは同日、「Tuxera exFAT for Embedded Systems」を発表、まずLinux向けに提供する予定を明らかにしている。Microsoftとの合意について、「ファイルシステムの相互運用性ニーズに答えるための論理的ステップであり、商用サービスとオープンソースの両方を提供する自社ビジネスモデルにも沿うもの」と説明している。

 Tuxeraはこれに合わせ、Microsoftが開始した相互運用性の取り組み「Interop Vendor Alliance」と「exFAT Programme」に参加することも明らかにしている。

米Microsoft
http://www.microsoft.com/

フィンランドTuxera
http://www.tuxera.com/