米NETGEARがLinuxベースの無線LANルーター「WNR3500N」発表

 米NETGEARは10月5日(米国時間)、最新のハイエンド無線LANルーター「RangeMax Wireless-N Gigabit Router with USB(WNR3500L)」を発表した。Linuxを搭載し、オープンソースのプラットフォームとしてコミュニティによるアプリケーション開発も奨励していく。

 WNR3500LはIEEE802.11nとギガビットイーサネットに対応した同社のハイエンド無線LANルーター「WNR3500」のLinux版。USB 2.0ホストポートも持つ。

 Linuxベースとすることで「DD-WRT」「OpenWRT」「Tomato」など、人気のLinuxベースファームウェアに対応した。プラットフォームとしての役割を備えており、顧客側のカスタマイズ要求に応じることでコミュニティ形成を図る。コミュニティ活動として、NETGEARは「MyOpenRouter」というコミュニティサイトでファームウェアダウンロード、アプリケーション、ソースコード、ユーザーガイドなどを提供している。

 NETGEARは同日、開発パートナープログラムプログラムも発表、ローンチメンバーとして米BigFoot Networks、米Sputnikなどがカスタムアプリケーションを提供するという。

 ルーターの機能としては、480MHzのMIPSプロセッサを搭載、フラッシュメモリ8MBと64MBのRAMを持つ。メタマテリアルアンテナを内部に3本搭載、無線通信の範囲と速度を改善する。ピーク時350Mbpsを実現可能という。セキュリティではWPA2に対応、「Push “N” Connect」を利用して、端末の追加やセキュリティ設定が容易に行えるという。

 WNR3500Lは今年秋に出荷を開始する。価格は139.99ドル(初年度保証付き)。

米NETGEAR
http://www.netgear.com/

MyOpenRouter
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