IntelとNokia、Linux向けのモバイルテレフォニーアプリケーション開発プロジェクト「ofono.org」を立ち上げ

 米IntelとフィンランドNokiaは5月11日、オープンソースのテレフォニープロジェクト「ofono.org」を立ち上げた。Linuxをベースに、モバイルテレフォニースタックの開発を目指す。ofono.orgのWebサイトで、ソースコードと詳細なアーキテクチャ情報を公開している。

 ofonoは、第2世代のGSM、第3世代のUMTSに対応するテレフォニーアプリケーション開発プロジェクト。

 テレフォニーアプリケーションが利用できるD-Bus(Desktop Bus)APIを上位にし、サードパーティやオープンソースのテレフォニー技術やセルラーモデム、ストレージバックエンドと統合するためのプラグインAPIを下位に持つ。中核に、呼のハンドリング、ネットワーク選択などの機能を持つCore Stackがあり、ユーティリティAPIを用意した。プラグインAPI機能は、標準化団体3GPP TS 27.007 AT command set for User Equipment などの標準を土台とした。一貫性があり、シンプルで使いやすいレイヤを提供し、アプリケーションやデバイスの開発を容易にするという。

 Intelはネットブック向けのLinuxベースのモバイルプラットフォーム「Moblin」(ホスティングはLinux Foundation)を、Nokiaはインターネットタブレット「Nokia N810」で採用する「Maemo」を支援しており、将来的にofono.orgの成果をそれぞれのプラットフォームに統合する狙いだ。

 ライセンスはGPL v2を採用、プロジェクトのメンテナンスは、2社共同で行っていく。

ofono.org
http://ofono.org