米ClouderaがHadoopディストリビューションを発表、OSSクラウドプラットフォームをエンタープライズへ

 ベンチャー企業の米Clouderaは3月15日(米国時間)、MapReduceのJava実装「Apache Hadoop」をベースとしたディストリビューション「Cloudera Distribution for Hadoop」を発表した。Hadoopの設定、実装、管理を容易に行うパッケージとなる。

 Hadoopは、Apache Software Foundation(ASF)で開発が進められているオープンソースプロジェクト。米GoogleのMapReduceアルゴリズム実装を含む分散コンピューティングプラットフォーム。

 Clouderaは、Hadoopをエンタープライズ向けに提供することを目指すオープンソース企業。創業メンバーには、米Oracleの幹部でSleepycat SoftwareのCEOを務めたMike Olson氏をはじめ、米Yahoo!、Googleなどの出身者が名を連ねている。Distribution for Hadoopは、同社初のディストリビューションとなる。

 Hadoop 0.18.3をベースとし、CentOS、Red Hat Enterprise Linux 5、Fedora Core 8で利用できるRPMパッケージを含む。パブリックYUMレポジトリで提供し、最新版を入手しやすくする。Webベースの設定画面を用意、ハードウェアなどの情報を入力すれば、自社システムに最適なパラメータを割り出すという。

 ライセンスはApache Software License 2.0を採用、同社Webサイトにてダウンロードできる。

米Cloudera
http://www.cloudera.com