米Sun、「GlassFish」「OpenSSO」などを「Amazon EC2」で提供

 米Sun Microsystemsは4月22日(米国時間)、米Amazonのクラウドサービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」で、「GlassFish Portfolio」などの自社オープンソースインフラソフトウェアの提供を開始したことを発表した。クラウド戦略を一歩進めることになる。

 EC2は、コンピュータリソースをオンデマンドで提供するWebサービス。Sunが今回、EC2で提供するのは、GlassFish Portfolio、「Sun OpenSSO Enterprise」、「Sun OpenDS Standard Edition」の3種類。GlassFish Portfolioは、オープンソースのアプリケーションサーバー「GlassFish」をベースとしたWebプラットフォームで、OpenSSO Enterpriseはフェデレーション型Webアクセス管理技術、OpenDSは、LDAPとDSMLベースのディレクトリサービスとなる。

 顧客、システムインテグレーター、ISVなどは、EC2上でSunのオープンソースソフトウェアを迅速に実装でき、必要に合わせてSunの有償サポートも利用できる。クラウドを利用することで、インフラソフトウェアの購入コストやハードウェアコストを削減できるという。

 Sunはすでに、「OpenSolaris OS」「MySQL」をEC2で提供している。Sunは自社クラウド戦略「Sun Cloud」を発表の際、Sun Cloudと外部クラウドで自社オープンソースソフトウェアを提供する方針を発表しており、今回は第1フェイズと位置づけている。

米Sun Microsystems
http://www.sun.com

Amazon Elastic Compute Cloud
http://aws.amazon.com/ec2