米Google、「ActiveX」に対抗するオープンソースプロジェクト「Native Client」
米Googleは12月8日(米国時間)、x86ネイティブコードをWebアプリケーションで動かす新プロジェクト「Native Client」を発表した。米Microsoftの「ActiveX」に類似した技術で、オープンソース開発手法によりセキュリティの改善を目指す。Google Codeでソースコードを公開した。
Native Clientは、クライアント側のCPUを活用するリッチで動的なWebアプリケーションの開発を実現するためのプロジェクト。Webブラウザで動くが、ネイティブコードモジュールを組み込んだアプリケーションの開発を目指す。ブラウザの中立性、OSのポータビリティ、Webアプリケーションの中立性の3つを開発の指針とする。
中核をなすのは、ランタイム、ブラウザプラグイン、GCCベースのコンパイルツール。セキュリティでは、インナーサンドボックスとよぶソフトウェアコンテナシステムを利用して、静的な分析技術によりネイティブコードモジュールとホストシステム間で意図しないインタラクションの発生を防ぐ。Googleではセキュリティを重要課題としており、早期にオープンソースにしてコミュニティからのフィードバックを得ることで、安全性を改善していく狙いだ。
Native Clientは現在、修正BSDライセンスの下でバージョン0.1のソースコードが公開されている。OSはx86系CPUベースのWindows、Mac、Linuxに、Webブラウザは「Firefox」「Safari」「Google Chrome」「Opera」に対応している。今後「Internet Explorer」やx86以外のCPUにも対応を進めていく予定だ。
米Google
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「Native Client」ダウンロード
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