米Google、C/C++コードをWebブラウザ上で実行する「Native Client」最新SDKを公開

 米Googleは2月18日、C/C++で実装されたネイティブコードをWebブラウザ上で実行できる「Native Client Software Development Kit(SDK)」の最新版を公開した。Windows、Mac OS X、Linuxに対応する。

 Native Clientは、x86アーキテクチャ向けのネイティブコードをWebブラウザ内でシームレスかつ安全に実行するためのオープンソース技術。C/C++を利用してWebアプリケーションを作成したり、既存のデスクトップアプリをWebプラットフォーム上にマイグレーションできるという。SDKリリースにあたって、JavaScriptのような移植性と安全性を提供する、としている。

 最新のSDKはAPI、ドキュメンテーション、サンプルを含む。プラグインインターフェース「Pepper」に対応、2DグラフィックをレンダリングするNative Clientモジュール、オーディオ再生などが可能となった。

 セキュリティ改善も特徴で、自動アップデートと外部サンドボックスを有効にすることで、有効期限やローカルホストのセキュリティ制限を撤廃した。Native Clientモジュールのフェッチメカニズムも改善したという。

 今後、ローカルファイルストレージ、WebSocket、P2Pネットワーク、3Dグラフィックなどをサポートしていく予定という。

 同SDKを利用して開発したアプリケーションは、2月17日に公開されたWebブラウザ「Google Chrome 10」のベータ版で動かせる。

Google Codeのプロジェクトページ
http://code.google.com/chrome/nativeclient/