米Microsoft、Office 2007などのプロトコル情報14000ページを開示

 米Microsoftは4月8日(米国時間)、「Microsoft Office 2007」など3種類のソフトウェアが関連するプロトコル情報を開発者コミュニティMSDNで公開したことを発表した。開発者はこれを利用して互換性のあるソフトウェアの開発に役立てることができる。Microsoftは今後、3フェイズで相互運用性に向けた取り組みを進めていく。

 今回開示したのは、Office 2007、「Microsoft Office SharePoint Server 2007」「Microsoft Exchange Server 2007」の3製品で、1)Office SharePoint 2007とOfficeクライアントアプリ間、2)Office SharePoint 2007とほかのMicrosoftサーバー製品間、3)Exchange Server 2007とOffice Outlook間、4)2007 Office SystemクライアントアプリとMicrosoftサーバー製品間、の4種類の通信プロトコル情報。ページ数にして14000万ページ以上となる。

 開発者は無料でこれにアクセスし、開発に利用できる。たとえば、Exchange Server向けにアプリケーションを開発する技術者は、Exchange ServerまたはOffice Outlookと直接やりとりし、電子メール、カレンダー、アドレス帳などに関連した情報を保存できる機能を追加できるとしている。

 Microsoftは今年2月に相互運用性関連の戦略を発表しており、これまでに公開したプロトコル情報は合計で約44000ページに達するという。

 今回のプロトコル情報開示は3フェイズアプローチの第1弾となる。今年6月までを実施期間としている第2弾でコミュニティからの意見をまとめ、6月末予定の第3弾では、特許ライセンス条項ともに最終版のドキュメンテーション公開となる。Microsoftでは、特許に抵触する可能性のあるプロトコルについては、特許ライセンスを妥当な条項で提供するとしている。

米Microsoft
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