英Alfresco、SharePointに対抗するオープンソースECMを発表

 英Alfresco Softwareは7月31日(英国時間)、オープンソースのエンタープライズコンテンツ管理(ECM)スイート「Alfresco Labs 3」(ベータ版)を発表した。米Microsoftが先に公開した「Office SharePoint Server」などのプロトコル情報を利用、SharePointServerの代替として位置づけている。

 Alfresco Labs 3は、これまで「Alfresco Community」と呼ばれていたコンテンツプラットフォーム。スケールアウトや柔軟性を特徴とし、基本的なコンテンツサービスを提供するレポジトリ機能を持つ。

 最新版では、Microsoftが先に公開したSharePoint ServerとOfficeのプロトコル情報をサポート、SharePointとの互換性を実現した。ユーザーは追加のクライアントをインストールすることなく、Officeにアクセスできるという。ハードウェア、データベース、OS、アプリケーションサーバーなどの土台技術は変更しなくてよいことから、既存の投資を保護し、柔軟性をもたらすという。また、1億件以上のドキュメントに対応可能となるなど、拡張性も強化した。

 Alfresco Labsにはこのほか、RESTful API、「Alfresco Surf」、「Alfresco Share」プレビュー版などが含まれる。Alfresco Surfは、Web開発技術の「Alfresco Web Scripts」を利用し、REST主導型のWebアプリケーションを構築できるツールキット。Alfresco Shareは、Surfで作成したソーシャル/コラボレーション機能となる(Alfresco Shareは9月に公開の予定)。

 Alfresco Labs 3はWindowsとLinuxに対応、同社開発者向けWebページよりダウンロードできる。

英Alfresco Software
http://www.alfresco.com

「Alfresco Labs 3」(ベータ版)ダウンロード
http://wiki.alfresco.com/wiki/Installing_Labs_3