OLPC、100ドルノートPCにWindows搭載へ
米Microsoftは5月15日(米国時間)、非営利団体One Laptop Per Child(OLPC)と提携し、OLPCのノートPC「XO」にWindowsを提供することを発表した。早ければ6月にも複数の途上国でパイロット実験を開始する。OLPCはこれまでLinuxが採用されてきたが、これにWindowsが加わることになる。
XOは、途上国の子供向けの廉価ノートPCで、100ドルノートPCも呼ばれる。無線LANによるインターネット接続、電源供給、塵や熱など気象条件への耐久性などの特徴を持つ。Microsoftはカスタマイズドライバの作成など、WindowsをXOのハードウェアの特徴に対応させるほか、電子ブックモード、無線LAN、カメラ、ライティングパッド、カスタムキーなどのサポートを進めてきた。
今後、XOのインターフェイス「Sugar」をWindows向けに移植する計画や、LinuxとWindowsデュアルブートが可能なXO開発計画などもあるという。OLPCでは、OSの選択肢を広げると説明している。
パイロット実験後、8月か9月に製造工程向けリリース(RTM)を発表する予定だ。2社は、政府と民間の両方と協力していくとしている。
米Microsoft
http://www.microsoft.com
One Laptop Per Child(OLPC)
http://www.laptop.org